本日、大学内の25号館にて、全日本煎茶道連盟による「煎茶を楽しむ会」に参加してきました
私を含め参加した部員たちは煎茶は初めてで、どんなのだろうとドキドキしながら行ってきました。
まず驚いたのが、煎茶は「楽しく」がモットーであるため、お客様全員が茶道でいう正客(しょうきゃく)に当たり、お客全員が自由に茶道でいうお手前さんに話しかけることができることでした。
煎茶はお菓子をいただく前に一杯目を飲み、お菓子を食べた後に二杯目を飲みます。
今日いただいた煎茶は「薫風(くんぷう)」というこの時期に出すお茶だそうです。
一杯目は甘さを前面に出した味でした。この甘さは、自然のお茶っぱが持っている甘さだそうです。
二杯目のお茶は口に残っているお菓子の甘さとマッチするように、一杯目よりも甘さが控え目の味で、香りが高いのが特徴だそうです。
ちなみに、一杯目の茶碗と二杯目の茶碗は同じものではなく全く違うものを使い、茶托(ちゃたく)という受け皿?(で伝わるのかな?)も違うものを使っていました。
お菓子は「野遊び」という名(めい)で、「野原で遊んでいたら、鳥の卵を原っぱの草の中から見つけて、わぁびっくり
」いうのを表現しているそうです。
煎茶道は、江戸初期に中国明(みん)代の文人達の趣味に始まり、江戸初期に日本に伝えられ、文人墨客(ぶんじんぼっきゃく)の間に広まり、それが一般に広がったそうです。
一般に普及した理由は、「茶道と異なり、一定の形式礼法に囚われることが無かった為」だそうです。
一般家庭で抹茶よりも煎茶のほうが嗜まれるのが多いのは、この為だと煎茶道連盟の方がおっしゃっていました。
今日飾ってあるのは花ですが、時には野菜
も飾るそうです。本当に礼法や形式に囚われないのだと驚くと共に、面白いと感じました
茶碗や茶托を変えて出したり、煎茶道のいろんな話を聞けたりと、最初から終りまで楽しいお茶会でした
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